やっとまとまって眠ってくれるようになったと思ったのに、ある日を境に1時間おきに起きる、昼寝をいやがる、何度も寝かしつけが必要になる。そんな変化に心当たりがあるなら、いままさに4か月の睡眠退行(スリープリグレッション)の真っただ中かもしれません。1年目でもっとも話題になる(そして恐れられている)時期のひとつですが、何が起きているのかを知っておくと、ずっと乗り切りやすくなります。
まず、いちばん安心してほしいこと。これは後戻りではなく、パパ・ママのせいでもありません。赤ちゃんの脳が順調に発達しているサインなのです。
4か月の睡眠退行とは?
新生児期の赤ちゃんの眠りはとてもシンプルで、すっと深い眠りに入り、そのまま眠り続けます。ところが生後4か月ごろ、この仕組みがずっと続く形で変わります。眠りが浅い段階と深い段階をくり返すサイクルへと成熟し、大人の眠り方に近づいていくのです。
ポイントは、浅い眠りの終わりごとに、赤ちゃんが一瞬目覚めに近づくこと。まだ自分で眠りに戻る方法を知らないと、そこで完全に目を覚まし、パパ・ママを呼ぶことになります。つまり「退行」は、実は「進歩」。見えている眠りの乱れは、赤ちゃんの眠り方が健やかに、そして恒久的にレベルアップしたことの表れです。
4か月の睡眠退行のサイン
| サイン | こんな様子 |
|---|---|
| 夜中に起きる回数が増える | 長く眠れていたのに、1〜2時間おきに起きる |
| 昼寝が短くなる | 昼寝が30〜45分(眠りのサイクル1回分)で終わる |
| 眠りに抵抗する | 寝かしつけに時間がかかり、ぐずって疲れすぎになる |
| よく飲みたがる | 昼も夜も、授乳の回数が増える |
4か月の睡眠退行はいつまで続く?
多くの赤ちゃんで、いちばん大変な時期は2〜6週間ほどです。ちょうど生後4か月の誕生日に始まるとは限らず、だいたい生後3〜5か月のどこかで始まります。カレンダーではなく発達によって起きるものだからです。うれしいことに、必ず終わりは来ます。新しい眠りのサイクルに慣れ、サイクルをつなげられるようになると、まとまった睡眠が戻ってきます。
なぜ今、起きるの?
いちばんの理由は眠りのサイクルの成熟ですが、同じ時期にいくつかのことが重なり、余計に大変に感じやすくなります。
- 発達の節目:この時期の赤ちゃんは寝返りを覚え始め、周りのことにぐっと興味を持ち、たくさんの新しい情報を吸収しています。どれも眠りを乱す原因になります。
- 気が散る・食欲が増える:周りがよく見えるようになった赤ちゃんは、日中の授乳中に気が散りやすく、その分を夜に取り戻そうとします。
- 疲れすぎ:昼寝が短くなると疲れすぎになり、かえって寝つけなくなる、という悪循環に陥りがち。ただ、寝る時間を少し早めるだけで抜け出せることも多いのです。
赤ちゃんと家族が乗り切るためのコツ
魔法のスイッチはありませんが、落ち着いた、いつも同じ習慣が大きな違いを生みます。
- 寝かしつけのルーティンを毎晩同じに:授乳、お風呂(または体をふく)、照明を落とす、歌。同じ短い流れが「もうすぐ眠る時間」の合図になります。
- 日中の授乳をしっかり:静かな部屋で授乳するなど、日中にしっかり飲めると、夜に取り戻そうとする気持ちが減ります。
- 早めの眠いサインを見逃さない:あくび、ぼーっとする、目をこする。疲れすぎる前に寝かせると、ぐっと寝つきやすくなります。
- 眠そうだけど起きている状態で寝かせる:完全に眠る前に布団に置くと、自分で眠りにつく練習ができます。これこそが睡眠退行を終わらせるスキルです。
- 寝室の環境を整える:暗く、静かで、涼しめの部屋。使うならホワイトノイズも、サイクルの合間に完全に目覚めずに済む助けになります。
- 大人も交代で休む:夜の対応をパパとママで交代制にするなど、家族で負担を分け合いましょう。
月齢ごとの睡眠時間の目安は赤ちゃんの睡眠時間の目安、ほかの原因も含めた対策は赤ちゃんが夜寝ない原因と対策で紹介しています。
当て推量ではなく、パターンを見る
睡眠退行の最中は、実際に何が起きているのか分からなくなりがちです。Trackeronなら、昼寝も夜中に起きた時刻も1タップで記録でき、1日・1週間のグラフで確認できます。本当に良くなってきているのか、疲れすぎのサインはないか、夜中の3時の記憶に頼らず判断できます。夜間の授乳回数も一緒に残しておけば、乳幼児健診で相談するときにも役立ちます。記録のコツは育児記録のつけ方で、アプリの詳細は育児記録アプリのページでどうぞ。
小児科に相談したほうがよいとき
4か月の睡眠退行は正常なもので、自然に落ち着いていきます。それでも、具合が悪そう、体重が増えない、授乳のために起こしてもなかなか起きない、あるいは6〜8週間を大きく過ぎてもまったく改善しないときは、小児科に相談しましょう。発熱がある場合や、夜間・休日に迷うときは小児救急電話相談(#8000)も利用できます。自分の直感を信じて、気軽に相談してかまいません。
まとめ
4か月の睡眠退行は、赤ちゃんの大きく前向きな発達にともなう、大変だけれど一時的な出来事です。ルーティンを変えずに続け、日中の授乳と昼寝を大切にし、赤ちゃんが自分で眠る練習をする余地を残してあげましょう。失われたまとまった睡眠は、きっと戻ってきます。以前より上手に眠れるようになることも多いのです。
睡眠退行の時期こそTrackeronで記録
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よくある質問
4か月の睡眠退行とは何ですか?
生後4か月ごろ、赤ちゃんの眠りが浅い段階と深い段階をくり返す大人に近いサイクルへと成熟するのにともない、夜中に何度も起きる、昼寝が短くなるなど一時的に眠りが乱れる状態です。発達が順調に進んでいるサインで、育て方のせいではありません。
4か月の睡眠退行はいつまで続きますか?
多くの赤ちゃんで、いちばん大変な時期は2〜6週間ほどです。始まる時期も生後3〜5か月と幅があります。新しい眠りのサイクルに慣れると、まとまった睡眠が戻ってきます。
4か月の睡眠退行はずっと続きますか?
いいえ、眠りの乱れは一時的です。変わるのは眠りのサイクルの仕組みで、これは恒久的で健やかな変化です。
ねんねトレーニングを始めたほうがいいですか?
この時期に自分で眠る練習をやさしく始める家庭もあれば、時期が過ぎるのを待つ家庭もあります。どちらも間違いではありません。赤ちゃんと家族に合う方法を選びましょう。
生後3か月でも睡眠退行は起きますか?
起きることがあります。始まる時期には個人差があり、少し早めに始まるのも正常の範囲内です。