赤ちゃんは、泣き出すずっと前から「おなかすいた」と伝えています。大切なのは、そのサインを知っておくこと。赤ちゃんのおなかがすいたサインに早めに気づければ、赤ちゃんが落ち着いているうちに授乳でき、上手に吸いつきやすく、授乳そのものもゆったり。飲んだあとも機嫌よく過ごしやすくなります。コツは「泣くまで待たない」ことです。
空腹のサインは、早いサイン・活発なサイン・遅いサインの3段階に分けて考えると分かりやすくなります。目標は、最初の2段階のうちに授乳することです。
早いサイン(授乳にいちばんよいタイミング)
早いサインはさりげなく、見逃しやすいもの。赤ちゃんがまだうとうとしているときは特に気づきにくいので、次のような様子に注目してみましょう。
| サイン | どんな様子? |
|---|---|
| もぞもぞ動く・目を覚ます | 眠りから少しずつ動き出し、目がぱっちりしてくる |
| おっぱいを探す(ルーティング) | 顔を左右に向け、口を開けて乳首や哺乳びんを探す |
| 手を口に持っていく | こぶしや指をちゅぱちゅぱ吸う |
| 口をもぐもぐ動かす | 口をパクパクさせる、小さく吸うような動き、舌を出す |
活発なサイン
早いサインを見逃すと、空腹のアピールはだんだん強くなります。手足をばたばた動かす、体をよじる、伸びをする、「ふぇっ」と小さな声でぐずる、おっぱいや哺乳びんに向かって必死に体を寄せようとする。赤ちゃんがはっきり「準備OK」と伝えている状態で、まだ授乳しやすいタイミングです。
遅いサイン:泣き出したら、まずは落ち着かせて
大泣きする、顔が真っ赤でこわばっている、手足を激しく動かす。これらは遅いサインです。ここまで来ると、赤ちゃんは興奮しすぎてうまく吸いつけないことも少なくありません。抱っこする、肌と肌をくっつける、ゆっくり揺らすなどして、まず落ち着かせてから授乳しましょう。だからこそ、よく言われるアドバイスはいつも同じ。「泣き声ではなく、早いサインで授乳する」です。
空腹?眠い?それとも別の理由?
ぐずる理由がいつも空腹とは限りません。見分けるヒントは、サインが体のどこに出ているかです。空腹のサインは口のまわり(探す、手を吸う、口をもぐもぐ)に集まり、眠いサインは目と元気さ(あくび、ぼーっと一点を見つめる、目をこする、顔をそむける)に出やすい傾向があります。
| 考えられる理由 | よく見られる様子 |
|---|---|
| おなかがすいた | 口をパクパク、手を吸う、乳首を探す |
| 眠い・疲れた | あくび、目をこする、ぼーっとする、顔をそむける(月齢別の睡眠時間も参考に) |
| お腹のガス・不快感 | 足をお腹に引き寄せる、反り返る、夕方に長く泣く(コリックと黄昏泣きを参照) |
| おむつが汚れている | おむつ替えですっきり泣きやむ |
いちばん手っ取り早いヒントは、前回の授乳からどれくらいたったかを確認することです。
「最後に飲んだのいつだっけ?」をなくす:新生児期は授乳と授乳の記憶がすぐに混ざってしまいます。Trackeronなら、母乳(左右と授乳時間)もミルク(ml)も1タップで記録でき、前回の授乳からの経過時間がひと目で分かります。サインに加えて時間も分かれば、赤ちゃんの「おなかすいた」はずっと読み取りやすくなります。記録のコツは授乳記録のつけ方で詳しく紹介しています。
満腹のサインも知っておこう
赤ちゃんは、自分の飲む量をある程度自分で調整できます。空腹のサインと同じくらい、満腹のサインにも目を向けてみましょう。
- 顔をそむける、乳首や哺乳びんを口から離す
- 吸うペースがゆっくりになる、うとうとし始める
- 握っていた手がふわっと開き、体の力が抜ける
赤ちゃんの授乳回数はどれくらい?
新生児は、24時間に8〜12回ほど授乳するのが一般的です。目安はおよそ2〜3時間おきですが、時計どおりにきっちり、ということはまずありません。母乳は消化が早いため、母乳育児の赤ちゃんはミルクの赤ちゃんより授乳回数が多くなりやすい傾向があります。成長とともに1回に飲む量が増え、授乳の間隔は少しずつあいていきます。成長の節目や、短い間隔で何度も欲しがる「頻回授乳」の時期には、一時的に回数が増えることもありますが、ごく自然なことです。授乳回数や量の目安は赤ちゃんによって違うので、乳幼児健診や小児科で相談しながら見ていきましょう。
小児科に相談したほうがよいとき
空腹のサインが見られるのは、元気な証拠です。一方で、次のような様子があるときは小児科に相談してください。
- いつも眠そうで、授乳のために起こしてもなかなか起きない
- おしっこの回数(濡れたおむつ)が少ない
- 体重が増えていない
- 母乳やミルクを飲みたがらない、飲む量が急に減った
- 生後3か月未満で38℃以上の熱がある(すぐに受診を)
夜間や休日で迷うときは、小児救急電話相談(#8000)も利用できます。
まとめ
赤ちゃんは、最初にもぞもぞ動いたその瞬間から「おなかすいた」と話しかけています。早いサインを覚えて、泣き出す前に応えてあげれば、授乳は赤ちゃんにとってもパパ・ママにとっても穏やかな時間になります。授乳・睡眠・おむつをまとめて振り返れる育児記録アプリを使えば、サインと時間の両方からわが子のリズムが見えてきます。
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よくある質問
赤ちゃんの「おなかすいた」サインにはどんなものがありますか?
早いサインは、もぞもぞ動いて目を覚ます、顔を左右に向けて乳首を探す、手を口に持っていく、口をもぐもぐさせるなど。次に手足をばたつかせる、ぐずるといった活発なサインが出て、大泣きは遅いサインです。早いサインのうちに授乳するのが理想です。
赤ちゃんはおなかがすいたときだけ泣きますか?
いいえ。眠い、お腹が苦しい、刺激が多すぎる、抱っこしてほしいなど、赤ちゃんが泣く理由はたくさんあります。空腹はそのひとつにすぎません。前回の授乳からの時間を確認すると見分けやすくなります。
サインに合わせて授乳すると、飲ませすぎになりませんか?
赤ちゃんは自分で飲む量をある程度調整できます。顔をそむける、吸うペースが落ちる、乳首を離す、手の力が抜けるといった満腹のサインにも注目しましょう。体重の増え方が気になるときは、乳幼児健診や小児科で相談してください。
新生児は1日に何回授乳しますか?
新生児は24時間に8〜12回、およそ2〜3時間おきに授乳するのが一般的です。ただし時計どおりとは限らず、母乳の赤ちゃんは回数が多めになる傾向があります。成長とともに1回量が増え、間隔があいていきます。
泣いてしまってうまく飲めないときはどうすればいいですか?
大泣きは遅い空腹サインで、興奮して吸いつけないことがあります。抱っこや肌と肌の触れ合い、ゆっくり揺らすなどでまず落ち着かせてから授乳しましょう。